子供たちへのメッセージ
「大会に出てみない?」と言われたら、あなたはどう感じますか?
「大会」と聞くと、わくわくする人もいるでしょうし、負けたら恥ずかしいからやめようと思う人もいると思います。
テニスの試合のことを「ゲーム」と言います。試合を始めるときには「プレイ!」と言います。テレビゲームもゲームと言います。プレイステーションは遊びの道具です。ですからテニスの試合も「テレビゲームをするように、楽しみなさい!」ということです。。
でも、試合では実際に相手と戦うわけですから、勝ち負けはつきます。試合で負けることはテレビゲームとは比べものにならないほど、恥ずかしいと感じたり、悔しい思いをしたりするかもしれません。逆に一生懸命プレイして勝つと、とてもうれしい気持ちになると思います。
勝ったり負けたり、そのことがあなたを成長させるのです!
もし、心に「出てみたいな」という気持ちが生まれたら、それを大事にして下さい。今は出なくても、いつか「出てみよう!」という気持ちになるかもしれません。そのときには「勇気」をもって挑戦(チャレンジ)しましょう。勝ったり負けたり何回でもチャレンジすれば良いのです。
ご家族の方へのメッセージ
大会の経験をすすめる理由
大会に出場することは、ハードルが高いと感じる子供が多いかもしれません。
子供に「大会に出てみよう」と話すと、”出てみたい”という気持ちがあっても、負けることが怖いとか自信がないとかいろいろマイナスの気持ちが働いて、”イヤ”という答えになってしまうことがあります。
でも、”出てみたい”という、心に生まれた小さな気持ちを大事に育てたいものです。
その気持ちを後押しするのが「勇気」です。勇気を持つ子に育って欲しい。
子供時代の勝ち負けは全く気にすることはありません。子供に優秀な成績をあげることを求めることはあまり意味はないと考えます。ただし、子供自身が「勝ちたいと願う」こと、「勝つために努力すること」は、本人の成長にとって大切だと思います。
試合の後には、挑戦(チャレンジ)したことを認めて褒めてあげたいです。
次はゲーム内容について、あのショットはミスしたけれど、「勇気」のあるショットだったと、チャレンジしたことを褒めてあげたいです。
そうすることで徐々に自信を持つようになります。
大人が勝ち負けにこだわり過ぎて接すると、子供は期待されるような成績を上げられなくなったときに本来の楽しさを忘れてしまうかもしれません。自信を失ってしまうかもしれません。
自分に自信を持つことは生きていく上で大切なことです。
自信のない人はそれを悟られないように相手に対し攻撃的になります。そして、うまくいかないことを相手のせいにして反省しません。いじめの問題も、根はこの辺にあるのかもしれません。
2017.10 理事長 小林隆造
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